樹木葬にはどのようなデメリットがある?
樹木葬は、一般的なお墓よりも費用が抑えられる、永代供養なので承継者が不要、宗旨・宗派不問が多いといったメリットがあります。
そのため、近年は樹木葬を選択する方が増えていますが、メリットだけでなくデメリットもいくつかあるので注意が必要です。
まず挙げられるのは、遺骨の取り出しが難しいケースが多いことです。
樹木葬は自然葬の一種で、自然の中に遺骨を還すという弔い方なので、多くの霊園では遺骨を骨壺から取り出して土に埋めるという方法を採用しています。
そのため、何らかの事情で埋葬後に遺骨を取り出したくなったとしても対応できないケースがほとんどです。
ただし、骨壺に入れたまま納骨する霊園もあるので、このような霊園を選べば埋葬後でも遺骨を取り出すことは可能です。
また、お線香やお供えが禁止されているケースもあるので注意が必要です。
特に、自然に還ることに重きを置いている里山型の場合、火災のリスクやごみ問題の観点からお線香やお供えを禁止しているケースが多く見られます。
このような霊園では、故人が眠る樹木ではなく、お線香やお供えがあげられる祭壇を備えている場合もあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
家族などの周囲の方に理解されにくいという側面もあります。
自然葬は近年人気を集めている埋葬方法ですが、今でも代々受け継いでいく従来の伝統的なお墓を希望する方も多く存在します。
自然葬はこのような方に理解されにくい傾向があるので、家族や親戚とよく話し合っておくことが大切です。